不動産情報デジタル標準化の覚書

(元)宅建士・プログラマーが提言したいこと

紙、電話、FAX撲滅なるか?アットホームに訊いてもしょうがないですよ?

www.itmedia.co.jp

 

という記事が目に付きました。

 「いまある業務をとてつもなく楽にしておかなければ、今後、業界は立ちゆかなくなる」――。

利用者の利便性が高まる一方で、仲介業者らの業務負荷は年々増加傾向にあるという不動産業界。現在も多くの事業者が紙と郵便、電話、FAXを標準のツールとして利用する状況だ。

同感です。しかし、そもそもアットホームさんに入稿する際に、API連携が出来ない為に、わざわざ手入力をしなければならないんですが、そこはどうなんでしょうか。

XMLで標準化してAPIに対応してくださいませんかね。

 

 だが、いまはコロナ禍をきっかけに、あらゆる業界で脱ハンコ、ペーパーレスの検討が進む状況だ。業法による規定やステークホルダーの多さ、小規模な事業者が多いという特徴を持ことから、デジタル化が進みにくかった不動業界も同様だ

 

ステークホルダーが多い、つまり、みんながみんな「囲い込み」したがってお互い協力しない、ということでしょう。

この件、「業法による規定」も「ステークホルダー」「小規模な事業者が多い」件も、本ブログですべて以前、以下のページで書きました通りです。

  業法的に決められている内容を表示しなければならない、といった点は調べれば簡単な話しなので、対した事はありません。

[中略]

 不動産業者だけでなく、当然ながら物件検索サイトからして顧客=不動産業者の囲い込みに必死ですから。ITで効率的に、広く物件情報が流通してしまっては困る、というのが物件検索サイト運営者側の立場となります。

 つまり、この不動産業者や関連プレーヤーがすべからく「物件情報の囲い込み」をしたがる、という事が、情報流通のIT化をしていく上での、実は一番の障壁だったりします。

課題(1):慣行と慣習と規制

 

 問題は、それを言い訳に業界全体でIT化が放置されていて発展が無いことなのです。「初心者にも分かり易いように」この一言は「普通の人には使いにくいように」と言うのと同義語です。

課題(2):ITリテラシーと悪質業者

 

そもそも、アットホームに聞いてもしょうがない事で、自社サービスの宣伝に終始するに決まっているでしょうに。